これからもどうぞよろしく


あれから一年がたちました。
どんな気持ちでいるのか書き残したいとは思いますが
正直、なかなか言葉は出てきません。
この一年を振り返る事
起こってしまった出来事も、起こり続けている出来事も
この一年の毎日の瞬間を頭に浮かべてみても
自分ができること必死でやってきたことも
考えれば考えるほど恐しくて言葉にならない。
後ろを振り返っていたら立ち尽くしてしまいそうで怖いのだと思います。
だからこのまま、この調子で前に行こうと思います。
被害にあわれた東北の方々はまだまだ普通の生活には戻れていない。
これまでも旅立った事実を受け入れられた相手は自分の父親含め一人もいない。
何年何十年経っても別れはそういうものなのだと思います。
復興に加え、原発放射能の悲劇はまだ続いています。
東電、政府、メディア、狂った方々はそのままいらっしゃいます。
311以降急変化を強いられた私達の生活も平穏とはほど遠い。
だからこのまま、この調子で前に行こうと思うばかりです。


水泳の北島選手のコーチでいらっしゃった平井伯昌さんが昔インタビューで話されていました。
「ハードなトレーニングを選手に強いるのは、メンタルな部分の為。
特に大きな大会などでは選手は普通の精神状態ではいられない
追いつめられた時に、ハードなトレーニングを乗り越えて来た経験が自分をはげまし信じる力になる。あれだけのことを乗り越えてきたんだから。」と。。。
身体から全てを吸い取られるようなこの一年を思い出すのは正直今は嫌だけれど
この一年を乗り越えて来た経験はきっとこの先も自分を励まし続けるだろうと思います。
私だけでなく全ての人にも同じ様に。


それぞれの場所で生き抜いたみなさん
本当におつかれさまでした。
よくがんばりましたね。
すごいぞ!日本!
それぞれが自身のある部分を丸裸にされる経験をしてきたと思います。
私も絶対に見せたくない、もしくは思いもしなかった自分の本質を
内にも外にも丸出しにしてみるしか前に進めない一年でした。
改め反省し変化進化をしていかなくてはならない未来ですが
そんな私達にもいいところいっぱいあるよ。
それを沢山見せてもらいました。
特にお会い出来た東北の方々の輝かしい姿には多くを学ばせていただきました。
ありがとう。
これからもどうぞよろしくお願いします。
旅立たれた方々、この国のこんな様子は安心して眠れもしませんよね。
この先もたどたどしいとは思いますが、
希望を信じる勇気をもち続けていたいと思います。
合掌。